何もこんな日に、、、
と大きな事件や事故の被害者になってしまった方の、
個人的なエピソードを耳にするたび思う。
もちろん、当事者にとっては、
いつ遭遇したってその苦悩や悲惨さは変わらないと思うけれど、
でも、事件や事故に遭った被害者が、
その日誕生日だったとか、
結婚式があと三日後だったとか、
入学して間もなかったとか、
身内の命日でお墓まいりの帰りだったとか、
そんな話を聞くとなんともやるせない。
昨日起こった糸魚川の火災も、
ずいぶんと大規模になってしまった。
何もこの年末年始にかけての時期に、、、と、
思った人も少なくないと思う。
本で読んだだけなので、
情報の受け売りだけれど、
昔は火消しの纏いがいて、
火災が発生すると延焼しそうなところを先回りして、軒並み壊して行ったそう。
今ほど消火の設備がないころは、
そうやって被害を食い止める知恵を得ていたようだ。
(とはいえ、大規模な火災はたくさんあったけれどね)
今の時代、建物が頑丈で壊すのが困難だぅたり、
燃えていないものを壊したりしたら、
補償だのなんだのと裁判になるのは明らかだで、
そんなことは絶対に出来ないけれどね。
私だって自分の家が延焼の対象だからと、
見知らぬ人たちに燃えてもいない我が家をガンガン壊されたら、
発狂してしまいそうだよ(-。-;
昔はどうしていたのだろう。
こう言っては何だけれど、
一週間もすれば、どんなことも『昔』扱いになってしまう世の中だ。
当事者でない私も世間も火災の事など忘れてしまうだろう。
かと言って、
ずっとそこに心を縛られ続けるのもなかなかしんどい。
どうしたものかと思うけれど、
被害者が出なかったのは不幸中の幸い。
こうしたらよかろうなんて案もお金もないけれど、
でも、あの時は大変だったとみんなが思える日がいつか来ますようにと思っています。
火の元には気をつけましょう。